2024年3月20日(水・祝)、アルカスSASEBOジュニアオーケストラにとって12回目となる定期演奏会を開催しました。
今回の定期演奏会で取り組んだ作品は全部で4曲。9月の終わりから練習を始めて約半年、この日のために切磋琢磨しながら練習を重ねてきました。
定期演奏会の開演は、ジュニアオーケストラへの入団を目指すアカデミー生による演奏から!
楽器を始めてから1~2年のヴァイオリンとトランペットのアカデミー生が、これまでの成果を発表しました。初のステージがソロで、そしてアルカスSASEBOの大ホールということで、とーーーーーっても緊張したことと思いますが、堂々と立派な演奏を聴かせてくれ、会場からもあたたかい大きな拍手が送られました。演奏会のトップバッター、お疲れ様でした!
いよいよジュニアオーケストラによるステージが始まります。
まずは、昨年の9月にアカデミーを卒業しジュニアオーケストラに入団した弦楽器団員6名が、先輩団員とともにチャイコフスキーの小品を4曲、弦楽アンサンブルにて演奏しました。
昨年はアカデミー生として成果発表を行いましたが、今年はついにオーケストラデビューです★
みんなとのアンサンブルにはじめは戸惑いもありましたが、練習を経るにつれ、仲間と一緒に演奏する楽しさを感じたこの半年。その気持ちを、フレッシュな音色で表現してくれました!
続いてはオーケストラでシベリウス作曲の「フィンランディア」。
この曲はこれまでにも何度か演奏してきましたが、今回はより一層、曲の背景や作曲家の気持ちなどを想像しながら練習に取り組んできました。過去の演奏を聴いたことのある方は、ジュニアオーケストラの成長を感じていただけたのではないでしょうか。
冒頭の金管の唸るような響き、中間部の木管の美しいコラール、そして歓喜に溢れた終盤。それぞれの場面に込められた想いを、音楽を通じて表現できたように思います。
前半の最後にお届けしたのは、バルトーク作曲の「ルーマニア民俗舞曲」。原曲はピアノ作品ですが、今回は弦楽合奏で演奏しました。
この曲の聴きどころは、なんだか懐かしさを感じる民謡の響きです。独特の響きや旋律にはじめはなかなか慣れませんでしたが、練習を重ねて、バルトークならではの音楽を奏でることができました!
そして、後半に演奏したのはシベリウスの「交響曲第2番」より第1楽章と第4楽章です。
アルカスSASEBOジュニアオーケストラでは初めて挑戦したシベリウスの交響曲。この作品を定期演奏会で演奏すると決めたものの、本当に演奏できるのだろうか・・・という不安が直前までありました。独特の拍子やリズムを身体に沁み込ませるまでにもずいぶん時間がかかりました。音が並ぶようになった後は、いかに音楽的に演奏するか、作曲家がこの音楽に込めた想いをどう表現するか、音楽的な練習も重ねました。
まさに今回、アルカスSASEBOジュニアオーケストラにとって挑戦となった1曲。演奏会本番では、これまでの頑張りと成長を、音楽を通じてみなさまに感じていただけたことと思います。
本番までの道のりはとても長く、大変なこと、悩んだこともたくさんありましたが、本番の時間はあっという間で、演奏する喜びを改めて感じた時間でした。
1年間応援してくださったみなさま、指導してくださった指揮者の松村先生・講師の方々、誠にありがとうございました!
アルカスSASEBOジュニアオーケストラは、これからもみなさまに素敵な音楽をお届けできるよう活動していきます。これからも応援をお願いいたします!
そして、今回の定期演奏会で卒団・退団する団員のみんな、今までありがとう!
※写真:中倉壮志朗