『イタリアのモーツァルト』と呼ばれたチマローザの最高傑作。

楽しさいっぱいのオペラを、気軽にお楽しみください ! !

※全2幕・原語上演・字幕付

出演：松山いくお（ジェローニモ）、中嶋克彦（パオリーノ）、中島忠幸（ロビンソン伯爵）

上野あきほ・南のぶ子（エリゼッタ）、辻真由美・永石伸子（カロリーナ）、

森田真美子（フィダールマ）、浦田暢子・松永かおる・中島一枝（召使い）、

ピアノ・チェンバロ：後藤美樹、山口亜依子

台本：ジョバンニ・ベルターティ

登場人物

ジェローニモ…金持ちの商人

エリゼッタ…ジェロニモの長女

カロリーナ…ジェロニモの次女

フィダールマ…ジェロニモの妹で未亡人

ロビンソン伯爵

パオリーノ…ジェロニモの使用人で若い法律家

あらすじ

（第一幕）

イタリア・ボローニャの裕福な商人ジェローニモには、気位の高い姉娘エリゼッタとお転婆な末娘カロリーナという、ふたりの年頃の娘がいる。カロリーナと店の使用人のパオリーノはこっそりと秘密に結婚しており、早くこの結婚を公にしたいと思っている。そこでパオリーノは一計を案じ、名門貴族の称号を欲しがっているジェローニモに自分の後見人である没落貴族のロビンソン伯爵と、姉娘エリゼッタとの結婚話を取り持ち、その功績によって自分たちの結婚を認めさせようと目論む。ところが、やってきた伯爵はなんとカロリーナに一目惚れ、物語は思わぬ展開に・・・。

（第二幕）

ロビンソン伯爵は姉娘エリゼッタと『結婚しない』と宣言。ジェローニモは怒り心頭。しかし『カロリーナとの結婚なら持参金は半分にしても良いぞ』との伯爵の申し出に、ジェローニモも納得。但し、伯爵をエリゼッタが諦めたらという条件付ではあるが。困り果てたパオリーノはジェローニモの妹で店の共同経営者である未亡人フィダルマに相談をもちかける。前々からパオリーノに恋心を抱いていたフィダルマは、この話を誤解して、パオリーノにここぞとばかり結婚を申し込む。驚きの余りパオリーノはその場に卒倒。騒ぎを聞きつけて来たカロリーナにフィダルマは自分と結婚出来る喜びで倒れたと説明。叔母の言葉を真に受けて怒るカロリーナに必死に弁解するパオリーノ。一方、伯爵はエリゼッタが自分との結婚を諦めない事に苛立つ。エリゼッタはロビンソン伯爵が自分になびかないことに腹を立て、カロリーナが自分の恋敵だと信じるフィダルマと共に邪魔者のカロリーナを修道院に入れて追い払う計画を立てる。二人の強い説得にジェローニモも渋々承諾。ここに至って、パオリーノはカロリーナとの駆け落ちを決心。・・・・いよいよ二人の駆け落ちの夜・・・。